コロナ禍でうつ病を発症 – 誰にも気づかれなかった初期症状
はじめに
2020年、コロナウイルスの蔓延で私たちの生活は一変しました。
大学の授業はすべてオンラインに切り替わり、友人との交流も制限され、孤独な時間が増えました。
私はその変化にうまく適応できず、いつの間にかうつ病を発症していました。
しかし、当時は自分が病気になっていることに気づかず、周りの誰にも気づかれないまま、静かに症状が進行していきました。
この記事では、私が経験したうつ病の初期症状、回復までの道のり、そして同じような状況で苦しんでいる方々へのアドバイスをお話しします。

生活リズムの崩壊 – うつ病の最初のサイン
最初に現れた変化は生活リズムでした。
コロナ禍で授業がオンラインに切り替わると、好きな時間に講義を受けられるようになりました。
その結果、夜遅くまで起きてしまい、翌朝もなかなか起きられない日々が続きました。
最初は「コロナだから仕方がない」と思い込んでいましたが、これはうつ病の初期症状の始まりでした。

エピソード:
「夜が更けても眠れず、朝は疲れが取れないまま起きられない。
毎日同じことを繰り返しているうちに、昼夜逆転の生活になっていました。
授業に出席する気力もなく、ただ時間だけが過ぎていくような感覚でした。」
注意すべきサイン:
- 夜眠れず、朝起きるのがつらい
- 一日中疲れを感じている
- 生活リズムが乱れている
食生活の乱れ – 体重の激減に気づかないまま
生活リズムの崩壊に伴い、食生活も次第に乱れていきました。
食欲がなくなり、1日1食をファストフードで済ませることが普通になりました。
体重は数ヶ月で10kg減少してしまいました。
それでも、自分ではその変化に気づかず、「ただ食べる気がしないだけ」と思い込んでいたのです。
エピソード:
「食事はコンビニの菓子パンやファストフードばかり。
自炊する気力もなく、食べること自体が面倒になっていきました。
体重が減っていくことにも気づかず、ただ日々をやり過ごすことだけを考えていました。」

注意すべきサイン:
- 食欲の減少または増加
- 体重の急激な変化
- 食事に対する興味の喪失
社会的孤立 – 人とのつながりが消えていく
コロナ禍で人と会う機会が減り、私は次第に社会的に孤立していきました。
授業はオンライン、友達との会話も減り、LINEで講義のことを聞くだけの日々が続きました。
いつの間にか、友人との雑談すら億劫に感じるようになり、ほとんど連絡を取らなくなっていきました。
エピソード:
「毎日のようにあった友達とのやり取りも、いつしかなくなりました。
LINEで聞くだけ聞いて、その後は一人きり。
誰にも会いたくないという気持ちが強くなっていました。」

注意すべきサイン:
- 友人や家族との連絡が減る
- 人に会いたくないと感じる
- 孤独感が強くなる
うつ病の初期症状を見逃さないために
私の場合、うつ病が進行していることに気づいたのは、かなり時間が経ってからでした。
日常生活の小さな変化が、実は重大な警告サインだったのです。
うつ病の初期症状:
- 生活リズムの乱れ
- 食事や体重の異変
- 社会的な孤立
- 不安感や疲労感が続く
これらの症状が2週間以上続く場合、早めに専門家に相談することをお勧めします。
私のように「もう少し様子を見よう」と思っていると、症状はさらに悪化してしまいます。

回復への道のり – 自分を取り戻すために
うつ病の回復には時間がかかりましたが、最初の一歩は専門家の助けを借りることでした。
私は実家に戻り、両親の勧めで精神科を受診しました。
睡眠薬を処方され、徐々に体調が安定していきました。
エピソード:
「実家に戻ると、両親は私の異変にすぐ気づき、精神科を受診することを勧めてくれました。
最初の病院ではうまくいかなかったものの、適切な治療を受けられる医師に出会い、徐々に回復していきました。」
まとめ:早期発見が回復への鍵
うつ病の初期症状は、日常生活の小さな変化として現れるため、見逃されやすいものです。
しかし、私の経験から言えることは、早期発見が回復への最短ルートだということです。
もし、生活リズムや食欲、気分に異変を感じたら、ためらわずに専門家に相談してください。
次回予告:睡眠障害とうつ病 – 不眠からの回復へのステップ
次回は、私が経験した睡眠障害とうつ病の関係について、さらに詳しくお話しします。
睡眠の質を改善するために役立った方法や、回復のステップをお伝えします。
皆様の心の健康を願っています。

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